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Features製品特徴
本製品は、米国EPA(環境保護庁)の熊スプレーに関する性能ガイドラインに準拠して設計されています。
※EPA登録製品ではありません。
有効成分:カプサイシン2%以上(カプサイシノイドを含みます)
噴射距離:約10m
連続噴射時間:約10秒(無風の状態。風などの環境要因により変動します)
ユーザーフレンドリー
- シンプルなキャップで誤噴射防止
- 使い慣れたノズルで直感的な操作
- 凹んだボタンでご噴射予防
- 握りやすいボトル径
- 高視認性ピンクカラーで視認性抜群
- 環境に配慮したLPガス使用(HFC不使用)
- 素早く取り出せる専用ホルダーとのセット商品も販売
- 安心の国産・MADE IN JAPAN
- 特許出願中の独自設計
- 透明キャップで、開封前でもノズルの向きを確認可能
How to use使用方法
本製品の誤使用は非常に危険です。下記の使用方法を厳守し、適切な手順で使用してください。
特に風向きや周囲の状況に注意し、使用者自身や周囲の人に影響が出ないように使用してください。
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1. 熊に対して自分が風上にいる事を確認してください。
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2. キャップを外す。
噴射ノズルの方向が対象動物に向いていることを確認し、両手でしっかりとボトルを保持してください。十分に保持しないと、噴出の勢いで意図しない方向に噴霧される可能性があります。
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3. S字に噴霧して煙幕を作成。
熊が接近している場合、S字に噴霧することで視界を遮る障壁を作ります。熊と自分の間に煙幕を作ることで、熊の進行を妨げます。対象動物との距離5-10m程度が目安です。
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4. 熊の顔を狙い噴射。
熊がさらに接近してきた場合、熊の顔に噴射口を向けて直接噴射してください。対象動物との距離は5m程度が目安です。
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5. 熊が逃げたら。
噴霧を停止し、再度の攻撃に備えて警戒を続けてください。
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6. 安全な場所へ避難。
熊を警戒しながら、慌てずに安全な場所に避難してください。
専用ホルダーを使用した場合の収納・取出方法
収納方法
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1. 保護フィルムを取り外す
携帯する前に製品の保護フィルムを取り外してください。
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2. ボトルホルダーにボトルを収納する
まずスプレーボトルのキャップをホルダー上部に入れ、ボトル全体をホルダーに収納します。キャップをホルダー上部に取り付けたまま、キャップを閉じてバックルで固定します。
取出方法
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1. バックルを外す
キャップカバーを上に引き上げ、カバーとキャップを同時に外してください。キャップが取れずにホルダーだけが外れる様でしたら輪ゴムなどで上から押さえる事でキャップだけが外れる様に調整してください。
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2. ボトルを取り出す
キャップが外れた状態で、ボトル上部を掴んでホルダーから取り出してください。
キャップホルダーを上げた際に、ホルダーからキャップが外れてしまう場合はホルダーの上から輪ゴムなどで止める事で、キャップも一緒に外れる様になります。
トレーニング推奨:本製品を初めて使用する方は、使用手順と注意事項を事前に確認の上、腰ベルトや胸部ストラップに装着した状態から、速やかに取り出し、発射準備に入るまでの練習を繰り返し行ってください。
携帯方法
- 本製品は、すぐに取り出せる場所に収納して携行してください。
- 専用の携行ホルダーを使用し、登山バッグ等の胸のベルトや腰のベルトに装着することが推奨されます。
Specification製品仕様

- サイズ:高さ 約205mm × 直径 約53mm
- 製品重量:スプレー275g・ホルダー78g
- 内容量:280ml
- 使用ガス:LPガス
- 有効成分:カプサイシン 2%以上(カプサイシノイドを含みます)
- 噴射方式:霧状高圧噴射式
- 保証期限:購入後1年
- 使用期限:製造後5年を目安にご使用ください。
- 有効動物:ヒグマ・ツキノワグマ・イノシシなど
想定される使用シーン
登山者 キャンプ/サイクリング/散歩/ゴルフ/釣り/山菜・キノコ狩り/山間部での保守管理業務
農業従事者:農場や果樹園での熊対策に最適。
日常使い:熊の出没が報告される地域では、玄関先に常備して家族の安全を守るツールとして。

ラインナップ

熊一目散

熊一目散ホルダー付き
公的機関・教育機関・観光・宿泊施設の皆様へ
以下の機関・施設・団体様からのご相談・お見積もりを随時承っております。
- 行政機関・警察・研究機関(国・都道府県・市区町村、独立行政法人など)
- 教育機関(大学、短期大学、大学院、高等専門学校、高校・中学・小学校、保育園・幼稚園、専門学校など)
- 自然保護・調査・研究関連団体(国立公園管理財団、財団法人・社団法人、NGO・NPOなど)
観光センター・大型宿泊施設・レジャー施設などでのまとまったご発注も対応可能です
価格、在庫状況、お支払条件などの詳細は、お気軽にお問い合わせください。
Questions and AnswersQ&A
製品について
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Q熊スプレーに公定規格や承認などはありますか?
A日本国内には、熊スプレーに関する法的な承認制度や規格は存在していません。
一方、アメリカではEPA(米国環境保護庁)による登録制度があり、熊スプレーは安全性と有効性の観点から評価・登録されています。さらに、IGBC(インターエージェンシー・グリズリーベア委員会)は、EPA登録製品を使用することを強く推奨しています。
EPAの主な基準は以下の通りです:
・カプサイシンおよび関連成分の濃度:1.0〜2.0%
・噴射距離:25フィート(約7.6メートル)以上
・噴射時間:6秒以上
これらは、熊との接近遭遇時に効果的に回避・抑止するために必要な性能とされています。「熊一目散」は日本国内向けの製品であり、EPA登録製品ではありませんが、上記の基準に準拠した性能を備えるよう設計されています。そのため、国内においても信頼性の高い熊対策用スプレーとしてご使用いただけます。
成分・安全性について
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Qカプサイシンとはどういう成分ですか?
A唐辛子などに含まれる天然の辛み成分で、刺激性が強く、粘膜や皮膚に対して強い感覚作用をもたらします。また辛味の指標として「SHU(スコヴィル値)」が用いられ、カプサイシン100%は約1,600万SHUとされます。当製品には2%のカプサイシンが含まれており、約30〜32万SHU相当の辛味を有しています。 -
Q間違って噴射してしまった場合、人体への影響は?
A目・鼻・口・喉などに強い刺激を与える可能性があります。速やかに流水で洗い流し、症状が続く場合は医師の診察を受けてください。室内や人への使用は厳禁です。
処分・運搬について
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Q中身が残ったものを処分したい。処分方法は?
A中身が入ったままの処分はできません。ガスと内容物を完全に噴出した上で、各自治体のルールに従って処分してください。内容物が入った状態での穴あけは大変危険ですので絶対におやめください。ガス抜きは火気の無い屋外で行い、風向きに注意しながら、噴出音が完全になくなるまで実施してください。処分に不安がある場合は、ご購入いただいた販売店にご相談ください。 -
Q航空機内に持ち込めますか?
A多くの航空会社・空港では、熊スプレーは機内持ち込み・預け入れともに禁止されています。ご旅行前に、必ずご利用の航空会社の規定をご確認ください。 -
Q海外に送れますか?
A熊スプレーは航空輸送上の制限があるため、通常の国際配送では送れません。
また、当製品は国内法令に基づき、日本国内での使用および販売に限定されています。海外への持ち出し・発送・国外での使用について、当社では一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
使用対象・年齢制限について
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Q何歳から使えますか?年齢制限はありますか?
A本製品は未成年者の使用は推奨しておりません。必ず成人の方が使用し、未成年者には携帯・操作させないよう、保護者の責任で厳重に管理してください。 -
Q室内で使用できますか?
A絶対に室内では使用しないでください。強い刺激成分が空間に拡散し、周囲の人やペットにも悪影響を及ぼす恐れがあります。屋外でのみ使用してください。 -
Q熊以外の動物にも使用可能ですか?
Aイノシシやサルなどの野生動物にも使用可能です。ただし、対象によって効果に個体差が出ることがあるため、過信せず慎重に対応してください。
製品・アクセサリーについて
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Qキャップやベルトの別売りはありますか?
A現時点では、専用キャップやホルダーの別売りはございませんが、今後の製品展開として検討中です。最新情報は公式ショップや販売店にてご確認ください。 -
Q買い替えの目安は?
A使用期限の目安は製造から約5年です。未使用であっても、保管状況等によりガス圧が低下する可能性があるため、製造から5年以内の使用を推奨しています。また、定期的な確認と早めの買い替えをおすすめします。
Coexistence of
bears and humans熊と人の共存
「熊との距離を守り、人と自然の共存を実現する」この目標を達成する為に熊スプレーの開発を開始しました。
一度人を襲った熊は、駆除対象となってしまいます。熊一目散を使用する事で、熊による事故を減らし、熊に人が怖い存在であると認知する事で熊を守る事につながります。

開発ストーリー
開発の経緯
- 2022年 熊スプレー開発の開始
- 2023年 酪農学園大学環境共生学類、佐藤喜和教授との共同研究を開始。
- 2024年 佐藤教授監修のもと十勝サホロリゾートベア・マウンテンで実証試験を実施。
- 2025年 販売開始
開発と効果試験
熊一目散は2022年から開発を開始し、酪農学園大学環境共生学類 佐藤教授と開発を進めてきました。
本製品は、十勝サホロリゾート ベア・マウンテンでの実証試験の結果、ヒグマに対して十分な忌避効果があることが確認されました。
本製品の開発にご協力いただきました酪農学園大学 佐藤教授および十勝サホロリゾートベア・マウンテンのスタッフの方々、ヒグマの皆様に深く感謝申し上げます。
佐藤喜和教授

<略歴>
北海道大学農学部応用動物学教室卒業、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。博士(農学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、日本大学生物資源科学部などを経て2014年から現職。フィールドワークを中心としたヒグマの生態調査を専門とするが、クマに向き合うだけでなく、対策に当たる自治体職員や捕獲技術者、農業被害に悩む農家、都市住民などさまざまな立場の人の声に耳を傾け、クマによる被害を減らすための調査、研究も行っている。近年は大都市の近くに暮らす「アーバン・ベア」の研究にも取り組むほか、環境省クマ類保護管理検討会委員、北海道ヒグマ保護管理検討会座長、知床世界自然遺産地域科学委員会ヒグマWG座長、さっぽろヒグマ基本計画推進協議会委員などを務め、今転換期を迎えているヒグマと人間との関係を踏まえ、軋轢を低下させるための対策に取り組んでいる。著書に「アーバン・ベア となりのヒグマと向き合う」(東京大学出版会)ほか。
また生息数が20数頭と地域的な絶滅の危機にある四国のツキノワグマの保護活動にも参加している。著書に「アーバン・ベア となりのヒグマと向き合う」(東京大学出版会)ほか。
佐藤喜和教授のからのコメント
近年、本州のツキノワグマや北海道のヒグマが市街地に出没する機会が増え、また森林内だけでなく人の生活圏の中でもクマ類と遭遇して事故にあう事例が増加しています。人身事故を防ぐためにはクマ類と遭遇しないようにすることが最も重要ですが、遭遇時に事故を防ぐためには、クマ撃退用のスプレー(熊スプレー)の使用が有効です。ただし、森の中を歩いていても熊と遭遇することはほとんどないので、これまで市販されてきた高価な熊スプレーを購入するのをためらう方もいらっしゃいました。今回開発された国産クマスプレー「熊一目散」は、従来製品と同等の効果を持ちながら値段は半分以下です。たまに森林に出かける人や熊のすむ森の近くに暮らす方々にも、もしものために準備していただけると思います。この製品で熊との遭遇対策が進み、人身被害が減少することを願っています。
写真提供/二神 慎之介

十勝サホロリゾート ベア・マウンテン

「より自然に近い環境の中でヒグマの生態を観察し、よりヒグマを知っていただく為「ベア・マウンテン」は誕生しました。木、水、笹薮など自然と同じ環境で暮らすヒグマたちの行動やしぐさ、存在感を間近で感じることができます。」
森で感じる熊の気配
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1. 爪痕(ツメアト)
木の幹に刻まれた直線状の傷跡。数本の傷が平行に残るのが特徴。高さや幅で個体の大きさを推定可能。木の成長に伴い幅が広がる。
目的:木登り、マーキングなど。
出現時期:通年(特に繁殖期・秋の採食期)。 -
2. 足跡(ソクセキ)
足跡(アシアト) 条件がよいと前後とも5本の指と爪の痕が残る。前足は丸く、後足は縦長で、かかとまで地面につく。雪や泥地で明瞭。
出現時期:通年。 -
3. 糞(フン)
大型で俵型。やわらかい場合にはぼたもち状となる。内容物(種子、虫の破片、繊維など)がそのまま見える。匂いは強くなく、タヌキのため糞との区別が可能。
重要性:野外での最も信頼性の高い痕跡の一つ。 出現時期:春〜秋。季節ごとに内容が変化。 -
4. 食痕(ショッコン)
果実の皮や芯の残り、樹皮の剥がし跡、作物のかじり跡など。植物に対する選好性が読み取れる。 周辺に踏み跡や糞が同時に見られる場合が多い。
出現時期:夏〜秋。 -
5. 背こすり跡(セナカコスリアト)
木の幹が摩耗・変色し、皮が剥がれている。付近に毛が付着することもある。高さの一定性に注目。
目的:マーキング(視覚・嗅覚)、かゆみ取り。
出現時期:夏〜秋。 -
6. 臭い(ニオイ)
獣臭・糞尿臭が強く感じられる場所がある。風下や湿度が高い時に検出しやすい。
場所:冬眠穴周辺、背こすり痕、寝床など。
出現時期:通年(特に繁殖期や活動密度の高い時期)。 -
7. 音(オト)
咳払いのような「フゴフゴ」、草を踏み分ける音、枝が折れる音など。 注意点:聞こえた場合はすぐに立ち止まり、音の方向に注意。
出現時期:春〜秋。 -
8. 毛(ケ)
黒〜茶色の粗毛が背擦り跡のある木の幹や寝床、熊棚などに落ちている。光沢の有無や縮れ具合で新旧判別が可能。
補足:毛根部はDNA分析にも利用可能。
出現時期:通年。 -
9. 寝床跡(ネドコアト)
地面の草や落ち葉が円形に押し潰されている。直径は1m前後。毛が残っていることもある。
特徴:同一個体が繰り返し使用することがある。
出現時期:通年(特に移動途中の休息時に出現)。 -
10. 熊棚(クマダナ)
樹上に積まれた折れ枝の塊。果実や堅果を食べる際にできる。地面に糞や食べ残しが見つかることも。
識別ポイント:大型の構造、同一木に複数作られる場合もある。
出現時期:秋。 -
11. 蟻舐(アリナメ)
地表や朽木が削られ、アリの巣が掘り返されている。木くず・土の散乱が目印。
関連:蟻酸のにおいを好む。食痕と糞がセットで見つかることも。
出現時期:初夏〜夏。 -
12. 冬眠穴(トウミンケツ)
斜面や倒木下に掘られた横穴、大径木の樹洞、岩穴など。径50〜100cm程度。内部に毛やとめ糞、踏み跡あり。
特記事項:メスがこの中で出産。周囲の踏み跡が重要な痕跡になる。
出現時期:12〜3月に利用。痕跡の確認は春先。 -
13. 地掘り・かき跡
地面が広範囲にかき乱され、石が裏返っていることもある。根や昆虫、球根を探した跡。
観察点:複数個所が連続している例も多い。
出現時期:春〜秋。
Photo by Sinh Futagami
ホルダーにボトルを収納する際は、使用時にすぐ噴霧できるよう、ノズルの向きを調整してから収納してください。